今日は客間にいるというアンに期待を膨らませて、ミカエルはノックもせずに客間のドアを開けた。
すると間髪入れずに火の玉がミカエルの顔の横を掠めた。
「は?」
客間のドアが焼けて破壊され、さすがのミカエルも瞬きが増える。
「部屋に入らないで帰って」
「アン?どうした?」
「帰って!」
かつてないほどに刺々しいアンの態度にミカエルは首を傾げたが、ちょっと面白くなってしまった。
アンはいつもミカエルを驚かせてくれる。
ベッドに座ったアンの周りには濃縮された火の玉がいくつも浮いていて、次はこれを撃ちますと示唆されていた。



