今ドキの悪役令嬢は婚約破棄どころか、婚約しません!─せっかく傷物令嬢になったのに、顔が天才な俺様王太子が絶対、私を諦めない!─


何をしていなくても歩くだけで、床も壁も窓も、当然窓から入る光だってミカエルを祝福して煌いた。


ヘレナはミカエルが視界に現れると目がくらむ。


「でもミカエル、私は今ダンスの練習なのよ。行けないわ」


アンがヘレナの隣から立ち上がって、堂々とミカエルに意見を言ってのける姿にヘレナは畏怖すら感じる。


(あんなに怖そうなミカエル様にアン様は怯まない。すごい方だわ……)

「俺がアンと食事と言ったら食事だ。他の誰かとの約束なんてどうでもいい」

「改めるならそういうところからだぞ、ミカエル」

「行くぞ」