ミカエルはアンの顔の呪い魔法を解くのに忙しいのだから、極力遠出などしたくない。 だが、国王がアンの顔の火傷を理由に絶対に婚約を許さない。 顔は治すつもりだが、もしも顔が治らなかった場合も懸念して、国王への媚びは売っておきたい考えだ。 アンはミカエルのそんな思惑など知らず、のんびり推しを眺めて暮らしている。 親の苦労、子知らず。 ならぬ、ミカエルの苦労、アン知らずだ。