あと休みの日になるとパパとママがたまに連れてってくれる遊園地が、大好きだった。
「澪奈は何がいいー?」
「メロンパン!」
お昼ご飯は遊園地の中にあるパン屋さんでよく食べた。
トレーにいっぱいパンを乗せて、どれにしようかな、って選んでる時間も楽しかった。
「パパは何がいいかなー」
「パパはきっとカレーパンがすきだよー」
「澪奈はパパの好み、分かってんなぁ」
「てへへ」
パパのゴツゴツした暖かい手で、頭をなでなでされる私はご機嫌でそんな私とパパをママもニコニコして眺めていた。
「ふふ、そうね、じゃあカレーパン1個取ろう」
「うん!」
ふわふわして、暖かくて、優しくて、幸せで。
私が小学生になっても、中学生になっても、大人になっても、こんな毎日が……、ずっと続いていくんだ、って思っていた。
だけどある日。
パパが死んだ。
何も分からず連れていかれた葬式では、どうしてか、パパは傷だらけになってて棺桶の中でピクリとも動くことなく、眠っていた。
「ねねー、ママー。パパ、おきないのー?」
死んだ、ということが幼い私には理解出来なかった。
「澪奈は何がいいー?」
「メロンパン!」
お昼ご飯は遊園地の中にあるパン屋さんでよく食べた。
トレーにいっぱいパンを乗せて、どれにしようかな、って選んでる時間も楽しかった。
「パパは何がいいかなー」
「パパはきっとカレーパンがすきだよー」
「澪奈はパパの好み、分かってんなぁ」
「てへへ」
パパのゴツゴツした暖かい手で、頭をなでなでされる私はご機嫌でそんな私とパパをママもニコニコして眺めていた。
「ふふ、そうね、じゃあカレーパン1個取ろう」
「うん!」
ふわふわして、暖かくて、優しくて、幸せで。
私が小学生になっても、中学生になっても、大人になっても、こんな毎日が……、ずっと続いていくんだ、って思っていた。
だけどある日。
パパが死んだ。
何も分からず連れていかれた葬式では、どうしてか、パパは傷だらけになってて棺桶の中でピクリとも動くことなく、眠っていた。
「ねねー、ママー。パパ、おきないのー?」
死んだ、ということが幼い私には理解出来なかった。