忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

 合格発表の日。

 亜美は自室で、誠星大学の合否照会ページを開いていた。

 受験番号と生年月日を確認する。

「…………」

 指先が少し震える。

 息を吸って、押した。

 画面が切り替わる。

 ――合格。

「……受かった」

 張り詰めていたものが、一気にほどけた。

「……よかった」

 そして、すぐに浮かんだ。

 幸也。

「…………」

 会える。

 本当に、同じ大学へ行ける。

 もう。

 もし受かったら、ではない。

 春から幸也先輩と同じ大学に通う。

 胸が高鳴った。

 そのとき、ここ数日何度も頭に浮かんでいたことまで戻ってきた。

 ――キス。

「…………」

 もし、幸也先輩と仲良くなれたら。

 もし、好きになってもらえたら。

 そのとき。

 私は、ちゃんとできるのかな。