忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

 その夜。

 群司はベッドに寝転がり、スマホを開いた。

 検索欄に、

『誠星大学』

 と打つ。

「…………」

 学部、学科、入試科目、カリキュラム。

 一つずつ見ていく。

 別に、亜美が行くからって同じ大学にする必要なんてない。

 大学くらい、自分で決めるものだ。

 そんなことは分かっている。

 でも。

 来年の春。

 学校で、こうして時々一緒に昼を食べて、くだらない話をしている亜美が、自分の知らない場所へ行く。

 そう考えたら。

 思っていたより、嫌だった。

「……誠星か」

 画面をスクロールする。

 学科の説明や授業内容を、目に留まったところから読んでいく。

「…………」

 思っていたより、面白そうだった。