家に帰って。
夕食を食べて。
お風呂に入って。
部屋に戻った。
机には参考書が置いてある。
勉強しないと。
誠星大学へ行きたいなら。
もっと頑張らないと。
分かっているのに。
「…………」
亜美はベッドに座ったまま。
スマホを握っていた。
検索欄。
何度も文字を打って。
消す。
『大人っぽくなるには』
「…………」
違う。
消す。
『大学生 恋愛』
また消す。
『恋愛 経験ない』
「…………」
指が止まる。
こんなこと。
誰にも聞けない。
学校の友達。
群司の顔が浮かんだ。
「……無理」
絶対に無理。
まだ友達になったばかりだし。
そもそも。
男の子に聞くようなことではない気がする。
塾の友達にも。
何となく恥ずかしい。
そして。
丈。
「…………」
いつもなら。
何でも丈に話す。
学校で嫌なことがあったときも。
幸也を好きになったときも。
自分では答えが出せないことは。
いつも丈に聞いてきた。
でも。
これは。
無理。
こんなことまで。
先生には聞けない。
「…………」
亜美はスマホに視線を戻した。
だったら。
自分で調べればいい。
検索する。
恋愛経験。
キス。
大学生。
付き合ったら。
どこまで。
検索する言葉が。
少しずつ。
自分でも恥ずかしくなるものへ変わっていく。
「…………」
知らないことばかりだった。
画面をスクロールする。
読めば読むほど。
自分だけ。
何も知らないような気がしてくる。
こんなこと。
みんな。
普通に知っているのだろうか。
高校生なら。
もう。
知っているのが普通なのだろうか。
「…………」
私は。
子どもなのかな。
胸の奥が。
少しだけ苦しくなった。
夕食を食べて。
お風呂に入って。
部屋に戻った。
机には参考書が置いてある。
勉強しないと。
誠星大学へ行きたいなら。
もっと頑張らないと。
分かっているのに。
「…………」
亜美はベッドに座ったまま。
スマホを握っていた。
検索欄。
何度も文字を打って。
消す。
『大人っぽくなるには』
「…………」
違う。
消す。
『大学生 恋愛』
また消す。
『恋愛 経験ない』
「…………」
指が止まる。
こんなこと。
誰にも聞けない。
学校の友達。
群司の顔が浮かんだ。
「……無理」
絶対に無理。
まだ友達になったばかりだし。
そもそも。
男の子に聞くようなことではない気がする。
塾の友達にも。
何となく恥ずかしい。
そして。
丈。
「…………」
いつもなら。
何でも丈に話す。
学校で嫌なことがあったときも。
幸也を好きになったときも。
自分では答えが出せないことは。
いつも丈に聞いてきた。
でも。
これは。
無理。
こんなことまで。
先生には聞けない。
「…………」
亜美はスマホに視線を戻した。
だったら。
自分で調べればいい。
検索する。
恋愛経験。
キス。
大学生。
付き合ったら。
どこまで。
検索する言葉が。
少しずつ。
自分でも恥ずかしくなるものへ変わっていく。
「…………」
知らないことばかりだった。
画面をスクロールする。
読めば読むほど。
自分だけ。
何も知らないような気がしてくる。
こんなこと。
みんな。
普通に知っているのだろうか。
高校生なら。
もう。
知っているのが普通なのだろうか。
「…………」
私は。
子どもなのかな。
胸の奥が。
少しだけ苦しくなった。


