忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

 練習が終わる。

「お疲れさまでした」

 亜美は荷物をまとめた。

 スマートフォンを見る。

 幸也から。

『終わった?』

「…………」

 自然に笑ってしまう。

『今終わりました』

 すぐに返事が来た。

『そっか』

 もう一つ。

『少しだけ会える?』

「…………」

 亜美は迷わず文字を打った。

『会いたいです』

 送信。

 少しして。

『俺も』

「…………」

 その二文字を。

 亜美はもう一度読んだ。

 会いたい。

 そう言っていい。

 幸也も。

 同じように思ってくれている。

 それが嬉しくて。

 スマートフォンを胸元へ寄せた。