忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

 幸也と付き合い始めてから。

 亜美の日常は、少しだけ変わった。

 大学へ行く朝。

 スマートフォンが震える。

『おはよう』

「…………」

 画面に表示された名前を見る。

 それだけで、口元が緩んだ。

『おはようございます』

 送ると。

 すぐに既読がついた。

『今日来る?』

 どこに。

 なんて聞かなくても分かる。

『行きます』

『そっか』

「…………」

 たったそれだけ。

 なのに。

 大学へ向かう足が、少し軽くなった。