忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

 翌日。

 亜美はスマートフォンを見つめていた。

『亜美ちゃん、明日時間ある?』

 昨日届いた、幸也からのメッセージ。

 時間があるか聞かれただけ。

 それなのに昨夜から何度も画面を開いてしまう。

 断ろうと思った。

 今までみたいに。

 忙しいと言えばいい。

 会わなければ何も聞かれない。

 何も知られない。

 でも。

「…………」

 会いたい。

 怖くても。

 やっぱり会いたい。

 亜美はしばらく迷ってから返信した。

『あります』

 送った瞬間、胸が高鳴った。

 すぐに既読がつく。

『じゃあ、今日部室来て』

「…………」

 何度も通った場所なのに。

 今日は少しだけ怖かった。