忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

「亜美、おはよう」

「おはよう」

 声をかけられれば、いつも通り返す。

 講義でも。

 サークルでも。

 できるだけ普通にしていた。

『普通にしてればいいんじゃない?』

 丈に言われたから。

 自分から何も言わなければ。

 誰も知らないかもしれない。

「…………」

 そう思えば。

 みんなの前では笑えた。

 いつも通り話せた。

 でも。

 幸也だけは。

 どうしても無理だった。