忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

「幸也?」

「ん?」

「それ、そっちじゃない」

「あ」

 手元を見る。

 違うケースにケーブルを入れようとしていた。

「珍し」

「そう?」

「疲れた?」

「かもね」

 幸也はケーブルを入れ直した。

「…………」

 何やってんだ。

 来なかっただけだろ。

 予定が変わったのかもしれないし、サークルで何かあったのかもしれない。

 文化祭なんだから、そういうこともある。

 それだけなのに。

 気になる。