忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

 二人が離れていく。

 光成は、

 その背中を見ていた。

「絶対そうじゃん」

「うん」

「ついに言うよな?」

「たぶん」

「うわ、俺まで緊張してきた」

「光成は関係ないよ」

「あるだろ!」

 光成が鉄を見る。

「ずっと協力してたじゃん!」

「声大きい」

「あ、ごめん」

 慌てて声を落とす。

「でもさ」

「うん」

「うまくいくといいな」

 鉄は、

 遠ざかっていく二人を見る。

「そうだね」

「絶対大丈夫だって」

「何で?」

「だって群司、ずっと好きじゃん」

「それは群司の気持ちでしょ」

「そうだけど」

「亜美ちゃんの気持ちは分からない」

「…………」

「だから告白するんじゃない?」

「……それもそうか」

 光成はもう一度、

 二人の背中を見る。

「頑張れ、群司」

 今度は、

 聞こえないくらい小さな声で言った。