忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

 最後の音。

 全員の動きが止まる。

 一瞬の静寂。

 そして、

 大きな歓声が上がった。

「…………!」

 舞台袖で、

 亜美は思わず拍手をした。

 隣では、

 寧々も笑っている。

「すごい……」

 練習してきたみんなが、

 今、

 たくさんの拍手を浴びている。

 それが嬉しかった。

「よかったね」

 寧々が言う。

「はい」

 亜美は笑った。

「すごく、かっこよかったです」

 光成が客席へ大きく手を振る。

 鉄も少しだけ笑っている。

 穂高は一度メンバーを見て、

 満足そうに小さく頷いた。

 群司は息を切らしながら、

 舞台袖へ顔を向けた。

「…………」

 目が合った。

 亜美は笑う。

 口だけで、

『お疲れさま』

 そう伝えた。

 群司は、

 その笑顔をじっと見つめた。