忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

 距離を空けて歩く。

 何やってんだ。

 そう思う。

 丈がどこへ行こうと、自分には関係ない。

 なのに、

 足を止められなかった。

 丈が階段を下りる。

 群司も少し遅れて下りた。

 外へ出る。

 丈は迷うことなく歩いていく。

 やがて、

 足を止めた。

「…………」

 少し先に、

 一人の女の子が立っていた。

 長い黒髪。

 見間違えるはずがない。

 群司の足も止まった。

 亜美。

 丈が急いで向かった先にいたのは、

 亜美だった。