忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

 スマートフォンが震えた。

 丈は画面を見る。

『先生』

 続けて。

『会いたい』

「…………」

 その二つを見た瞬間、丈の表情が変わった。

 今日。

 亜美は幸也に告白すると言っていた。

 文化祭の前日。

 丈はすぐに返信する。

『どこ?』

 ほどなくして場所が送られてきた。

「…………」

 丈は立ち上がった。

 鞄を掴み、部屋を出る。

 歩きながら、もう一度画面を見る。

『会いたい』

 普段なら、

 もう少し言葉がある。

 何か起こった。

 それだけは分かった。

 丈の足が速くなる。