忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

 誰だ。

 群司はその場に立ったまま、二人を見る。

 亜美が何かを話している。

 男が答える。

 亜美が笑った。

「…………」

 楽しそうだった。

 それだけは、離れていても分かった。

 誰だよ。

 もう一度、頭の中に浮かぶ。

 同じ大学の学生?

 サークルの先輩?

 学科の知り合い?

 知らない。

 見たこともない。

 でも。

 亜美は知っている。

 それも、かなり親しそうに。

「…………」

 胸の奥がざらついた。