忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

 それから、亜美のスマートフォンにはサークルの連絡が増えた。

 練習時間の変更。

 参加確認。

 衣装。

 音源。

 当日の役割。

 連絡が来れば確認する。

 分からなければ寧々に聞く。

 頼まれれば動く。

 最初は教えてもらってばかりだった仕事も、少しずつ一人でできるようになった。

「亜美ちゃん、これお願い」

「はい」

「こっちもいい?」

「大丈夫です」

「助かるー」

 そう言われると、嬉しかった。

 自分にもできることがある。

 ここにいる理由が、ちゃんとあるような気がした。