忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

 大学。

 授業。

 サークル。

 塾のアルバイト。

 帰ったら、次の日の準備。

 そんな毎日が続いた。

 朝は電車の中で講義の資料を見る。

 昼休みにサークルの連絡を確認する。

 授業が終われば練習へ向かう。

 練習がない日は塾へ。

 家に帰る頃には、もう一日が終わりかけている。

「…………」

 ベッドに座って、亜美はスマートフォンを見る。

 明日の予定。

 講義。

 サークル。

 その次の日は塾。

 さらにその次の日は、またサークル。

「忙しい……」

 ぽつりと呟いた。

 でも。

 嫌ではなかった。

 大学に入る前にはなかったものが、毎日増えていく。

 やることも。

 話す人も。

 行く場所も。

 高校の頃より、一日がずっと短く感じた。