魅惑的だよ君は


光成先輩がキラキラした目でこちらを見てくる

ーもしかしてこの人知ってるんじゃ…💦

図星を突かれた私は慌てて答えてしまった
「そ、そうです…憧れの人が通っていて…」

「「えぇーーーー‼︎」」
体育館全体に先輩二人の声が響いた

「まじか、俺の予想当たっちゃったな笑」
と笑いながら言う光成先輩

「俺は、お兄さんがいるからだと思ったんだけどなぁ…」
と残念そうに言う鉄先輩

少しの間、二人で話した後、
「二人で、新入生みんなの進学理由は
なんだろって話してたんだけど
君はお兄さんもいるって噂で聞いてたからさ
確かめたくなっちゃって笑」
と光成先輩が説明してくれた

「でもまさか好きな人がいるとはなぁ
なんかロマンチックだな…」
そう淡々と話す光成先輩に
私は呆気に取られていたが

ーロマンチックなんて初めて言われた…
と少し喜んでいた


すると足音が近づいてきて
「おいおい、そんな話、
初めて聞いたんだけど…」
と群司が真面目な顔をして私の肩を掴んだ