単身であれば上手くすれば潜り込むことくらいは可能ではあるのだろう。実際、王太子殿下は西側の国境を抜けて王都付近まで来られていたのだし。
でもそんな中、意識不明の私を連れてこの国まで舞い戻るのは無理があるような気がしたのだ。
「ふむ。筆談なら可能か? 気になったことがあるならここに書いてみろ」
ベッカーは私にペンと紙を貸してくれ、そこに私は大陸で通用する共通語で疑問を書き綴った。
『私をどうやってここまで?』
するとそれに殿下は快く答えてくれた。
彼は懐から中央でばっかりと割れた、小ぶりの青い宝珠を取り出す。
「ああ……それね。僕の持っていた特殊な道具のおかげさ。一度だけどこにいてもこの城に転移することができる、魔法の宝珠。それのおかげで、君を連れてここへ戻ることができた」
でもそんな中、意識不明の私を連れてこの国まで舞い戻るのは無理があるような気がしたのだ。
「ふむ。筆談なら可能か? 気になったことがあるならここに書いてみろ」
ベッカーは私にペンと紙を貸してくれ、そこに私は大陸で通用する共通語で疑問を書き綴った。
『私をどうやってここまで?』
するとそれに殿下は快く答えてくれた。
彼は懐から中央でばっかりと割れた、小ぶりの青い宝珠を取り出す。
「ああ……それね。僕の持っていた特殊な道具のおかげさ。一度だけどこにいてもこの城に転移することができる、魔法の宝珠。それのおかげで、君を連れてここへ戻ることができた」



