「「殿下――っ!」」
護衛たちの怒った声はたちまち遠くなった。
飛ぶように過ぎ去る景色を堪能し、あるところでクリスは速度を落とそうとしたのか片側に体重を掛けた。でもそれで橇はコントロールを失うと、なんと私たちごとぐるりと横転してしまう。
「ひっえぇっ!」
「うわっぷ! いつつ……」
バサッ――綺麗な人型の穴を開け、私たちは雪のクッションの中に沈んだ。
私が下で、クリスは上。
「あっ……」
「ふう、大丈夫? わわっ」
丁度覆いかぶさるようにしていた彼が、口を動かしそうにしたところ。
近くにあった針葉樹に、橇がぶつかるゴトッという音がして……。
護衛たちの怒った声はたちまち遠くなった。
飛ぶように過ぎ去る景色を堪能し、あるところでクリスは速度を落とそうとしたのか片側に体重を掛けた。でもそれで橇はコントロールを失うと、なんと私たちごとぐるりと横転してしまう。
「ひっえぇっ!」
「うわっぷ! いつつ……」
バサッ――綺麗な人型の穴を開け、私たちは雪のクッションの中に沈んだ。
私が下で、クリスは上。
「あっ……」
「ふう、大丈夫? わわっ」
丁度覆いかぶさるようにしていた彼が、口を動かしそうにしたところ。
近くにあった針葉樹に、橇がぶつかるゴトッという音がして……。



