彼はたちまちなだらかな丘陵地帯を見つけると、その頂上にミーアと共に引っ張っていった私入りの橇を据える。慌てた護衛たちも後を追ってくるが……。
「「殿下、お待ちください! 無茶な行動はお控えください――」」
「よおし、メイア、後ろを押してくれ!」
「承りましたわーっ!」
クリスは私の後ろに座ると、私の身体を抱き締めて固定し、メイアに声を掛けた。
元気いっぱいのメイアがただちに後ろに回り込むと、強い力で橇をグッと押し出しながら走り出す。
「行っきますわよーっ!」
「わわっ……きゃぁぁぁぁぁっ!」
「いやっはーっ!」
それほど急ではない斜面なのに、メイアが押し出すと橇はぐんぐんとスピードを上げていく。雪混じりの風が顔を叩き、クリスが楽しそうに快哉を上げ、私はひぃひぃ悲鳴を漏らす。
「「殿下、お待ちください! 無茶な行動はお控えください――」」
「よおし、メイア、後ろを押してくれ!」
「承りましたわーっ!」
クリスは私の後ろに座ると、私の身体を抱き締めて固定し、メイアに声を掛けた。
元気いっぱいのメイアがただちに後ろに回り込むと、強い力で橇をグッと押し出しながら走り出す。
「行っきますわよーっ!」
「わわっ……きゃぁぁぁぁぁっ!」
「いやっはーっ!」
それほど急ではない斜面なのに、メイアが押し出すと橇はぐんぐんとスピードを上げていく。雪混じりの風が顔を叩き、クリスが楽しそうに快哉を上げ、私はひぃひぃ悲鳴を漏らす。



