そうして、続々と現れる王国の高官や貴族たちを付き従わせ、似ても似つかぬ悲しそうな眼差しで自分の父を見下げたのは……第二王子レセル様――今まで目立つ場所に姿を見せなかったもう一人の若き王子だった。
「今や、王国として聖女や陽炎草を独占する利益よりも、他国と強調し手にする信頼や、時代の発展に合わせた技術の交換が大切になりつつあるのです。我々は生き残るために変わる努力をしなければならない」
「き、貴様……ギーツ、こやつらをなんとかせい!」
「くっ……ですが!」
今まで沈黙を貫いていたギーツ様も、周りを彼の連れてきていた配下ごと取り囲まれた。彼は咄嗟にすぐに隣りにいたリリカの手を掴む。
「ふ、ふざけるなレセル! 兄を差し置いて王にでもなるつもりか! 認めんぞ、私の元にはリリカが、大聖女がいる!」
「は……………? ギー、ギーツ様……ちょっと、なんなのよ! どういうことなの!? 王妃は、ハーレムは!? ふざけんな、私の自己肯定感を返せ――っ!!」
事態についていけず放心していたリリカは抵抗したが、それも空しくギーツ様の手に抱かれ、配下の用意した馬で連れ去られてゆく。
「今や、王国として聖女や陽炎草を独占する利益よりも、他国と強調し手にする信頼や、時代の発展に合わせた技術の交換が大切になりつつあるのです。我々は生き残るために変わる努力をしなければならない」
「き、貴様……ギーツ、こやつらをなんとかせい!」
「くっ……ですが!」
今まで沈黙を貫いていたギーツ様も、周りを彼の連れてきていた配下ごと取り囲まれた。彼は咄嗟にすぐに隣りにいたリリカの手を掴む。
「ふ、ふざけるなレセル! 兄を差し置いて王にでもなるつもりか! 認めんぞ、私の元にはリリカが、大聖女がいる!」
「は……………? ギー、ギーツ様……ちょっと、なんなのよ! どういうことなの!? 王妃は、ハーレムは!? ふざけんな、私の自己肯定感を返せ――っ!!」
事態についていけず放心していたリリカは抵抗したが、それも空しくギーツ様の手に抱かれ、配下の用意した馬で連れ去られてゆく。



