だが、やがて彼はプリュムの前に進み出て目を血走らせると、その手で署名を打ち払った……。
◇
風が署名の束を拭き散らかし、セーウェルト王は猛々しく吼えた。
「茶番はそこまでだ! 貴様らが何を騒ごうが、今ここで捕らえて同盟国との間に突き出せば、ジュデットは様々な糾弾を受けることは間違いない! わしが働きかければ各国も貴様らを危険種族とみなし、連合軍を作って対処に当たるに違いないわ! 数年後にジュデットという国がまだ存在しているか見物だな! さあ我が兵たちよ、こやつらをひっ捕らえてしまえ!」
このような事態になっても、セーウェルト王はこの王国の王であるという強権を振り翳すことを止めるつもりはないらしい。場に控えていた衛兵たちが表情に疑問を浮かべながらも仕方なくその言葉に従おうとしたところ――。
「陛下―ッ! ご報告がっ!」
「次から次へと何事だ!」
憤っていたセーウェルト王の前に、王宮前広場の人波を押し退け、一人の兵士が駆け込んでくる。
◇
風が署名の束を拭き散らかし、セーウェルト王は猛々しく吼えた。
「茶番はそこまでだ! 貴様らが何を騒ごうが、今ここで捕らえて同盟国との間に突き出せば、ジュデットは様々な糾弾を受けることは間違いない! わしが働きかければ各国も貴様らを危険種族とみなし、連合軍を作って対処に当たるに違いないわ! 数年後にジュデットという国がまだ存在しているか見物だな! さあ我が兵たちよ、こやつらをひっ捕らえてしまえ!」
このような事態になっても、セーウェルト王はこの王国の王であるという強権を振り翳すことを止めるつもりはないらしい。場に控えていた衛兵たちが表情に疑問を浮かべながらも仕方なくその言葉に従おうとしたところ――。
「陛下―ッ! ご報告がっ!」
「次から次へと何事だ!」
憤っていたセーウェルト王の前に、王宮前広場の人波を押し退け、一人の兵士が駆け込んでくる。



