そう言ってもまだ姉は躊躇う表情を見せる。そうよねぇ、あんたが十年以上の血の滲むような歳月をかけて手にした力だもんねぇ。それを自分の妹に奪われるなんて、もしわたしがそんなことされたらもう悔しくて悔しくてそれだけで頭に血が上って死んじゃうかも。
そんな感情を今姉が味わってるその事実を思い出すだけで、きっとこの先しばらくはどんな食事を食べたって美味に感じる自信がある。
おっと、いけない、悦に浸っている暇もそろそろないのだ。
わたしは後ろに控えたギーツ様に鋭く宣告した。
「ギーツ様、父を斬って下さい」
「だ、だが……! 実の父親だぞ!?」
まともに人を斬ったことがないのか、ギーツ様の手が震えに震えた。
刃が父の首を掠り、浅い傷を残す。
それを受けて、父がぼそぼそと擦れた声で言う。
そんな感情を今姉が味わってるその事実を思い出すだけで、きっとこの先しばらくはどんな食事を食べたって美味に感じる自信がある。
おっと、いけない、悦に浸っている暇もそろそろないのだ。
わたしは後ろに控えたギーツ様に鋭く宣告した。
「ギーツ様、父を斬って下さい」
「だ、だが……! 実の父親だぞ!?」
まともに人を斬ったことがないのか、ギーツ様の手が震えに震えた。
刃が父の首を掠り、浅い傷を残す。
それを受けて、父がぼそぼそと擦れた声で言う。



