「街中にエルシア様の姿は?」
「どこにも。ご実家も封鎖されて人気は無さそうでしたし。街のどこにも見かけた人はいませんでした」
「ああ、私が油断したから……!」

 膝を落とし私は泣き崩れる。
 いくらエルシア様の頼みだったからといって、やはりあの方の傍を外れて動くべきでは無かった。もしエルシア様に何かがあれば、殿下や陛下に何と申し開きすれば……。

「気を確かに聞いて下さい。実は王国からこんな布告が発表されまして……」

 プリュムさんが私の肩をさすると、厳しい声で告げ、何らかの文書を差し出す。

 震える手で渡されたそれの内容が、私をさらに動揺させた。