「はっはっ、やはり殿下はエルシアのこととなるとずいぶん素直でいらっしゃいますなぁ!」
「怒るぞベッカー! 私はもう、わざわざ誰かとの間に壁を作って接したりはしないと決めたんだ! 妙な言い草はやめてくれよ!」
そこへベッカーが余計な冷やかしを入れ、口喧嘩に発展する二人を見ながら、たまらず私と王女は小さく吹き出す。
「あーぁ。お兄様もベッカーも、あなたが来てから皆おかしくなっちゃった」
「そうかなぁ? ……でも、あれでいいんじゃないでしょうか」
言い争いながらも、ふたりの肩からはどこか力が抜けていた。それは周りにいる私たちもで、抱えていた感情のしこりが無くなって、自然にお互いを信じありのままの気持ちを口に出せている。ならそれできっといいのだ。
(ねえねえ)
(はい?)
袖を引かれた私がしゃがみ込むと、こしょこしょとミーミル様は囁いた。
「怒るぞベッカー! 私はもう、わざわざ誰かとの間に壁を作って接したりはしないと決めたんだ! 妙な言い草はやめてくれよ!」
そこへベッカーが余計な冷やかしを入れ、口喧嘩に発展する二人を見ながら、たまらず私と王女は小さく吹き出す。
「あーぁ。お兄様もベッカーも、あなたが来てから皆おかしくなっちゃった」
「そうかなぁ? ……でも、あれでいいんじゃないでしょうか」
言い争いながらも、ふたりの肩からはどこか力が抜けていた。それは周りにいる私たちもで、抱えていた感情のしこりが無くなって、自然にお互いを信じありのままの気持ちを口に出せている。ならそれできっといいのだ。
(ねえねえ)
(はい?)
袖を引かれた私がしゃがみ込むと、こしょこしょとミーミル様は囁いた。



