「そんなところで盗み聞きしていたんだから、あなたたちも一緒に付いてきてくれたっていいわよね? ミーヤ、メイア」
「ぬ、盗み聞きなんてとんでも……わ、私ははしたない妹に注意をしていただけで」
「自分だけずるいですわミーヤ! そっちこそ興味津々だった癖に!」
「どうでもいいから! ミーヤは前、メイアは後ろ! しっかりガードしてちょうだいよ!」
「ふふ、二人ともよろしく」

 どたばたと部屋から出て来た侍女二人を前後を挟まれた私たちは、数年ぶりに王族専用の食堂へ向かう殿下と共に、いざその足を向けた。