男たちが動かなくなったことを確認しても、私はしばらくそのまましゃがみ込んだままでいた。背中から冷たい汗が流れ、夏場だというのに寒気すら感じる。そこで、後方で土を踏みしめる音がして身を竦めた。
(殿下が……戻って来た?)
「女、ここに隠れていたか!」
「きゃっ!?」
どん、と背中を突き飛ばされ私は地面に倒れ込む。
見あげると、一人の敵兵が血走った瞳でこちらを見下ろしている。
どうやら別行動していた仲間がいたらしく、絶体絶命……!
「えらく派手にやってくれたな、流石は元大聖女といったところか。しかしこれで、お前を人質にして王太子をおびき寄せることができる!」
逃れようとした私の手を敵ががっちりつかむ。短剣は使うつもりがなかったから荷物の中だ。まずい……。
「わ、私なんかを人質にしたって殿下は戻って来ません!」
(殿下が……戻って来た?)
「女、ここに隠れていたか!」
「きゃっ!?」
どん、と背中を突き飛ばされ私は地面に倒れ込む。
見あげると、一人の敵兵が血走った瞳でこちらを見下ろしている。
どうやら別行動していた仲間がいたらしく、絶体絶命……!
「えらく派手にやってくれたな、流石は元大聖女といったところか。しかしこれで、お前を人質にして王太子をおびき寄せることができる!」
逃れようとした私の手を敵ががっちりつかむ。短剣は使うつもりがなかったから荷物の中だ。まずい……。
「わ、私なんかを人質にしたって殿下は戻って来ません!」



