特に気になるのは菌類――茸たち。薬草園でもいくつかの品種を育ててはいるが、森にはもっと多くの種類が根付いている。
向こうの国ではみなかった特徴的な形状の配色のものが多いこと。
素手で触るのは危険なので手袋必須だ。
「これ、なんだろ……。殿下、ご存知です?」
殿下もこの国の人間でいくばくかの知識はある。
私が見つけた青く尖った茸について尋ねてみると、快く答えてくれた。
「それはアイスノーズ。ひんやりする成分が含まれてるから熱さましの材料なんかに使われるんだ」
「なるほど……それじゃあっちは?」
「ああ、あれは触らない方がいい。ブラッドニードル。表面に生えた細かい針で血を吸う危険な種類なんだ」
「ひぃっ!?」
そんなキノコある!? と、目の前の真っ赤なキノコから思わず手を引っこめる私。その仕草がおかしかったのか、殿下はくすりと笑う。
向こうの国ではみなかった特徴的な形状の配色のものが多いこと。
素手で触るのは危険なので手袋必須だ。
「これ、なんだろ……。殿下、ご存知です?」
殿下もこの国の人間でいくばくかの知識はある。
私が見つけた青く尖った茸について尋ねてみると、快く答えてくれた。
「それはアイスノーズ。ひんやりする成分が含まれてるから熱さましの材料なんかに使われるんだ」
「なるほど……それじゃあっちは?」
「ああ、あれは触らない方がいい。ブラッドニードル。表面に生えた細かい針で血を吸う危険な種類なんだ」
「ひぃっ!?」
そんなキノコある!? と、目の前の真っ赤なキノコから思わず手を引っこめる私。その仕草がおかしかったのか、殿下はくすりと笑う。



