健在さをアピールしようと円卓から立ち上ったエルシア。しかし足取りは案の定で、あちらによろけ、こちらによろけ、見ていて相当に危なっかしい。思わず私は歩み寄って肩を貸す。
「そろそろ部屋に戻ろうか。階段などで躓いたりしたら危ないしね」
「殿下がそうおっしゃるなら……。すみませんです」
「何故殿下の言うことは素直に聞くのに、医者の我輩の言うことに従わん……」
ぶちぶち文句を言うベッカーと一緒に両脇から支えてやり、エルシアを彼女の病室に送っていく。
「なんか、足元がふわふわする」
「だからそれが酔っているのだと言っただろうが! ほら、しっかり歩け!」
歩く内に眠くなって来たのか、彼女はとろんとした目をしながら体重を預けて来る。苦心しながら支えるベッカーとエルシアの部屋に戻れば、待機していたミーヤとメイアが苦笑しながら出迎えてくれた。部屋に入る寸前、エルシアはこちらを振り返ると、弱々しい声でぼそっと言った。
「殿下、もう少しだけ……。いえ、またいつか、お話を聞いて下さいますか?」
「そろそろ部屋に戻ろうか。階段などで躓いたりしたら危ないしね」
「殿下がそうおっしゃるなら……。すみませんです」
「何故殿下の言うことは素直に聞くのに、医者の我輩の言うことに従わん……」
ぶちぶち文句を言うベッカーと一緒に両脇から支えてやり、エルシアを彼女の病室に送っていく。
「なんか、足元がふわふわする」
「だからそれが酔っているのだと言っただろうが! ほら、しっかり歩け!」
歩く内に眠くなって来たのか、彼女はとろんとした目をしながら体重を預けて来る。苦心しながら支えるベッカーとエルシアの部屋に戻れば、待機していたミーヤとメイアが苦笑しながら出迎えてくれた。部屋に入る寸前、エルシアはこちらを振り返ると、弱々しい声でぼそっと言った。
「殿下、もう少しだけ……。いえ、またいつか、お話を聞いて下さいますか?」



