それか、今度はわたしが魔法使いになろう。


君の恋を叶える、

君の幸せを叶える、

とびきりの魔法使いに。


たとえ、胸に抱えたこの想いが叶わなくたってそこに“君”という存在さえあればそれだけでいい。


それくらい、君には幸せでいて欲しい。

ずっとお日様のような優しい笑顔を浮かべていきていってほしい。

大切な誰かとかけがえのない未来を築いていってほしい。


どうか、どうか、君がこれからも笑って過ごせますように。


わたしのこの想いがもう二度と愛する君に届くことがなくてもわたしの想いはずっと、変わらない。


どれだけ長い年月が経ったとしてもわたしはたった一人、君だけを愛しているから。


だから、もう泣かないで。

苦しまないで。

笑ってよ、最後にもう一度だけ。


どれだけ悲しい恋の行方でもそれが運命だと言うのならば、わたしは受け入れるよ。


わたしはどんなに時が経っても君との幸せに満ちた宝物のような日々を絶対に忘れないから。



たとえ、君が永遠にわたしのことを忘れても――。



(きっと、君に怒られるだろうけれど)