「それじゃ、 また来る」
「高橋さん。 いつもすみません……ありがとうございます。 でも、 もう本当に私は大丈夫ですから」
そんな私の言葉を無視して、 高橋さんはドアの方へと歩き掛けたが、 また立ち止まってしまった。
エッ……。
また……何を言うの?
つい、 悪い方へと考えてしまう。
高橋さんの立ち止まったまま、 その後ろ姿を見ながら沈黙が続くその空気がとても恐い。
「それに……」
言いかけた高橋さんの言葉に反応して、 ギュッと無意識のうちに寝たまま毛布の端を握りしめていた。
「俺も……お前があの席にいないと寂しい」
エッ……。
「中原じゃないが、 会計はこの3人でないと駄目だ。 3人目は、 お前でないと。 そうでないと、 俺も……」
そう言い掛けて、 高橋さんが振り返った。
「何も手につかない」
真っ直ぐに私を見た高橋さんの瞳は、 窓から差し込む光に照らされているせいか、 キラキラと輝いて見えた。
漆黒の瞳じゃない。 色をちゃんと成している。 何も映していない瞳じゃない。 今、 私を映してくれている。
その真っ直ぐな瞳の成す色に、 他意はないと思えた。
「高橋さん……」
そして、 高橋さんがもう一度ベッドの方へとゆっくりと近づいて私の傍まで来たが、 何故か少しベッドから離れて立ち止まった。
高橋さん?
「だから、 早く元気になれ!」
「高橋さん……私……ヒクッ……」
涙が溢れて、 どうしようもない。
どんなに、 どんなにその言葉を待っていたか。 それがどんな薬よりも、 今の私にとっていちばんの薬だった。
「悪い。 これ以上は、 近づけない」
エッ……。
「高橋さん。 いつもすみません……ありがとうございます。 でも、 もう本当に私は大丈夫ですから」
そんな私の言葉を無視して、 高橋さんはドアの方へと歩き掛けたが、 また立ち止まってしまった。
エッ……。
また……何を言うの?
つい、 悪い方へと考えてしまう。
高橋さんの立ち止まったまま、 その後ろ姿を見ながら沈黙が続くその空気がとても恐い。
「それに……」
言いかけた高橋さんの言葉に反応して、 ギュッと無意識のうちに寝たまま毛布の端を握りしめていた。
「俺も……お前があの席にいないと寂しい」
エッ……。
「中原じゃないが、 会計はこの3人でないと駄目だ。 3人目は、 お前でないと。 そうでないと、 俺も……」
そう言い掛けて、 高橋さんが振り返った。
「何も手につかない」
真っ直ぐに私を見た高橋さんの瞳は、 窓から差し込む光に照らされているせいか、 キラキラと輝いて見えた。
漆黒の瞳じゃない。 色をちゃんと成している。 何も映していない瞳じゃない。 今、 私を映してくれている。
その真っ直ぐな瞳の成す色に、 他意はないと思えた。
「高橋さん……」
そして、 高橋さんがもう一度ベッドの方へとゆっくりと近づいて私の傍まで来たが、 何故か少しベッドから離れて立ち止まった。
高橋さん?
「だから、 早く元気になれ!」
「高橋さん……私……ヒクッ……」
涙が溢れて、 どうしようもない。
どんなに、 どんなにその言葉を待っていたか。 それがどんな薬よりも、 今の私にとっていちばんの薬だった。
「悪い。 これ以上は、 近づけない」
エッ……。


