先輩の愛に溺れながらずっと


side 快里

中学3年生の時

俺は図書当番で誰1人いない図書室にいた。

俺は本が好きなわけではない。
ただ委員会を決める時にボッーとしてだけでいつの間にか図書委員という誰もがやりたがらないめんどくさい係になっていた。


中学1年生の時だったか。
親が離婚して、もう全てがどうでもよくなったのは。

親が離婚して楽しかった日常が消えて、何をしても喜び、悲しさ、悔しさ、何も感じなくなった。

母さんは仕事に打ち込んで、うちに帰ってこないし、何をしてもやる気が出ない。ただ与えられる日常をこなしていくだけ。


勉強も運動も苦労しなくたってそれなりにできる。
友達とつるむのもめんどくさい。
見た目も何も気にしてない。
前髪は伸びすぎて目が隠れている。

そんな俺をみんなはこう呼んでいるらしい。
「無気力男」

別に人からの評価なんていちいち考えない。


キーンコーンカーンコーン


どうだっていい。

チャイムがなったから図書室を施錠して職員室に鍵を返しに向かう。