先輩の愛に溺れながらずっと

そんな先輩を見てもう全部忘れて伝えたくなる。


溢れ出す、想いを ────


「せんぱ、「3年1組 王高快里さん。
学年リレーの収集がかかっています。
至急、入場門前にお越しください。」



「あー、そうだった。もうすぐリレーじゃん。
ごめん。行ってあいつに勝ってくる。
だから見てて?」


「は、はい。」


私が頷いたのを見て先輩は保健室を急いで出ていった。




……やっぱりちゃんと佐原くんのこととか決着つけて想いを伝えよう。


そう思って、私も運動場に向かった。