痛む手首を無視して立ち上がった。
「嘘つき。
手首捻ったんじゃないの。バレバレだけど。
行こう、保健室。」
「い、いや、でも…………「行くよね、やなちゃん?」
「はい………。」
黒い笑みでそう言われて断れない。
しぶしぶ保健室に向かうと保健室の先生はいなかった。
「いないね。」
「はい。」
仕方ないので保健室に入って先輩に手当てをしてもらう。
「ごめんね、やな。俺のせい………。」
いつもの先輩らしくない弱々しい表情で言われた。
「大丈夫ですって!」
気にしないでって安心させるように笑顔でそう返すとちょうど手当てが終わった。
ありがとうございます。って言おうと顔を上げたら先輩の顔が視界にドアップに写ってびっくりする。
視線を逸らそうとするけど、綺麗な瞳に吸い込まれるように目が離せない。
「キス、していい?」
っ!
静かに聞いてきて私はコクリと頷く。
「んっ、」
でもこの前のような激しくて甘いキスではなくて………優しいキス。
すぐに終わって先輩の顔は離れていく。
っ、なんていうか………なんていうか。
言葉にできない歯痒さが押し寄せてきて下を向いていると、
「………物足りない?」
なっ!
クスッと笑ってそう言ってきて図星で顔が真っ赤に染まる。
そんな私を見て
「そんな顔するんだったら期待しちゃうけど………?」
先輩が優しい目をして言った。
「嘘つき。
手首捻ったんじゃないの。バレバレだけど。
行こう、保健室。」
「い、いや、でも…………「行くよね、やなちゃん?」
「はい………。」
黒い笑みでそう言われて断れない。
しぶしぶ保健室に向かうと保健室の先生はいなかった。
「いないね。」
「はい。」
仕方ないので保健室に入って先輩に手当てをしてもらう。
「ごめんね、やな。俺のせい………。」
いつもの先輩らしくない弱々しい表情で言われた。
「大丈夫ですって!」
気にしないでって安心させるように笑顔でそう返すとちょうど手当てが終わった。
ありがとうございます。って言おうと顔を上げたら先輩の顔が視界にドアップに写ってびっくりする。
視線を逸らそうとするけど、綺麗な瞳に吸い込まれるように目が離せない。
「キス、していい?」
っ!
静かに聞いてきて私はコクリと頷く。
「んっ、」
でもこの前のような激しくて甘いキスではなくて………優しいキス。
すぐに終わって先輩の顔は離れていく。
っ、なんていうか………なんていうか。
言葉にできない歯痒さが押し寄せてきて下を向いていると、
「………物足りない?」
なっ!
クスッと笑ってそう言ってきて図星で顔が真っ赤に染まる。
そんな私を見て
「そんな顔するんだったら期待しちゃうけど………?」
先輩が優しい目をして言った。

