先輩の愛に溺れながらずっと

女の先輩達も顔を引き攣らせながら


「だ、だって快里くん。
そんなバカで物覚えも悪いしただ顔だけの女に付き纏われて迷惑でしょ?だから私達が離れさせてあげようと思って…………。」

「そうよ。だからその子に教えてあげようと。」

「へぇ?君達は頼んでもいないことするんだね。
しかも僕の好きな子をそんなに言うなんて。
女だから手は出さないけど今度、僕の好きな子に手を出したら…………俺、手加減しないから。」


明らかにいつもと違う王高先輩に怯えながら女の先輩達は去って行った。



「………はぁ。
ごめんね、俺のせいで。大丈夫?」


王高先輩は女の先輩達が去って行った方を睨んでから私の方に駆け寄ってきてそう言ってくれた。


「大丈夫です。助けてくれてありがとうございます。よしっ!運動場戻りましょう。」


これぐらいの痛みなら我慢できるし大丈夫だ。

これ以上先輩に迷惑かける訳にはいかない。