先輩の愛に溺れながらずっと

「花咲さん。そろそろ休憩しようか。」


何より前に私限定と言った先輩を見せてくれない。今いるのはクールなみんなの前での先輩。

呼び方も花咲さんに戻ってるし………



そんなの、嫌だ………


どうしようもなく悲しくて、焦る気持ちが聞いてしまった。


「先輩!なんか怒ってますか?
私なんかしちゃいましたか?
呆れましたか、もううんざりしましたか?
めんどくさく、なりましたか。」

こわい……。


でも、返ってきたのは私の想像とは違うものだった。



「佐原優斗。今日楽しそうに話してたよね。
もしかして花咲さんはあいつのこと好きなの?
もう付き合ってたり?ははっ、お似合いだね。
でも……俺だって渡したくない。
今花咲さんの顔ちゃんと見たら嫉妬でおかしくなるから無理。ごめんちょっと外行ってくる。」


佐原くん?佐原くんとはそんなんじゃないっ!


誤解、されたくない………

ふとそう思った。
先輩には、誤解されたくない。避けられたくない。呆れられなくない。


既に背を向けてる先輩に焦って呼び止める。