先輩の愛に溺れながらずっと

「あぁー、もうとにかく!!
一緒に練習できるなら今の練習も焦らず、自分のペースでいいよってこと!」


?なんて言おうとしたんだろう?
でも、練習に付き合ってくれるのは申し訳ない気もするけどありがたい。


だから先輩がいいなら………


「ぜひ、お願いします!」


一緒に練習したらもっと上手くなるし、やりたい!

「うん。分かった。じゃあもうそろそろ休憩も終わる頃だし戻ろっか。」

「はい!」


話が終わりみんなのいるところへ帰ると真葉がキラキラした目で問い詰めてくる。


「何話されたの、やな!!
まさか告白!?
嘘っ!私の親友が王高先輩に取られてしまう!
いやっ、でも王高先輩はやなのこと大事にしてくれそうだしありっ?」


こ、告白!?
そんなわけないのに………!!

真葉が1人で早とちりしちゃってるよ!


「違う、違う!放課後練習に付き合ってくれるってそれだけ!バカな私に告白とかしてくるわけないじゃん!」

「えっーー!放課後練習に付き合ってくれる!?良かったじゃん!やな!
ていうかやなの魅力を分からない男どもはゴリラなんだからっ!」


ゴリラって………
しかも、魅力なんて……そんなのないのに。
ていうか、真葉口悪い………


「練習を始めまーす。さっきの場所に移動してください。」


副団長の掛け声で私達はそれぞれの場所へ戻って練習を再開した。