先輩の愛に溺れながらずっと

パニック状態のまま手を引かれて着いた先は、体育館の外の日陰だった。


「花咲さん、型に手こずってる?」

「は、はい……」


急に何だろうとびっくりしたけど先輩の表情にふざけている様子はなかった。


「じゃあさ、これから放課後花咲さんさえ良ければ一緒に練習する?」


えっ?
先輩と?
それは………


「2人でってことですか?」

「もちろん。」

やっぱり2人でか………ドキドキする……じゃなくて!
何で私なんかに時間作ってくれるんだろう?
先輩にメリットはないはずなのに。



「先輩は迷惑じゃないんですか?私に時間かけて放課後大丈夫なんですか?」

「いいんだよ。僕が花咲さんの練習に付き合いたいだけだから。
それに…………」


それに?

待っていても続きが返ってこず、首を傾げていると、