パーフェクトな君の弱点。



「ば、バレた……?でも背伸びしてる感が否めなくてさ」


「大丈夫だって!ゆのたんは何着ても可愛いから!行こ!」


そう言ってくれる希織ちゃんの言葉にちょっとだけ救われた気持ちになりながら、彼女に手を引かれて電車に乗った。





「「おはようございます!今日は一日よろしくお願いします!」」

「おお~君たちが今日見学する二人だね。案内するから着いてきて」


撮影場所まで着いてすぐに今回企画を立てたプロデューサーらしき中年の男性が優しい笑顔を浮かべて出迎えてくれた。


男性の後ろではSiriusのマネージャーだと思われる人がみんなに頭を下げて挨拶をしていた。


「君たち、満くんと善くんの知り合いなんだって?せっかくだから楽屋に寄ってく?」


「え、いいんですか!」


「ああ。マネージャーから許可はもらってるし、きっと君たちなら彼らも喜ぶだろうし、まだ撮影まで時間もあるからゆっくりしていきな」


そう言われて案内されたのは【待機室:Sirius様】と貼り紙がされた部屋だった。