パーフェクトな君の弱点。



「ただいま~」


男の子の肩を持ちながら、寝室へと向かう。

わたしが住んでいるのは1LDKの部屋で、ワンルームにするか迷ったんだけど、家賃もそんなに高くなかったからこっちにしたんだ。


寝室に着いて、男の子をベッドに寝かすと男の子はまだむにゃむにゃと何かを言っていた。

さすがに帽子とサングラスは取っておいた方がいいよね。

そう思って、帽子を起こさないように脱がせて、彼のつけていたサングラスに手を伸ばした瞬間、



「うわぁ!?」


腕を掴まれて、そのままグイッと引き寄せられてわたしはベッドに倒れ込み、彼に抱きしめられた。

むにゃむにゃとまたも何かを言いながら横を向いてすっぽりと収まったわたしは身動きが取れない。


へ……?

なぜわたしは抱きしめられているの?
もしかして、抱き枕か何かと勘違いされてる?