パーフェクトな君の弱点。



相手はパーフェクトトップアイドルだよ!?

気安く触っていい人じゃない。
わたしとはまるで違う世界にいる人なんだから。


スースーと寝息を立てながら眠っている善くん。

それはまるで幼い子供みたいでちょっと可愛く思えた。


みんなが知っている善くんじゃなくて、わたしだけが知っている彼の本当の姿に少し優越感に浸ってしまう。


予鈴がなる15分前になり、さすがにそろそろ起こした方がいいよね。


「ぜ、善くん。起きて」


肩をトントンと軽く叩くと、閉じていた瞼がビクビクと動いて「んんー……」という声と共に彼がゴロンとわたしの方に寝転がってきてぎゅっと腰を抱きしめられた。


ま、また抱き枕と勘違いされてる!?