パーフェクトな君の弱点。



「あー、それは誰も来ないように俺が置いた」

「そ、こんなことできるの!?」

「うん。そもそもこの音楽室も俺が理事長にお願いして昼休みだけ借りてる」

「あ、そうなの?」


だから、一般科に来てもし先生に見られても怒られないからあんなに平然な態度だったんだ。
それでも大人気アイドルの善くんが一般科にいることがバレたら大変な騒ぎになるからひっそり来てたんだ。


「そー。俺だって一人になりたい時があるから」

「わたしがいるから一人じゃないよ?」


わたしが邪魔ならそう言ってくれたらいいのに。

すぐに出ていきますよ。


「ダメ。柚音ちゃんはそばにいてほしい」

「なっ、」


またそんなこと言って。
何回わたしをドキドキさせれば気が済むんだろう。