虫とかだったら可愛いな。
本人には申し訳ないけど笑っちゃうかも。
「耳、貸して」
言われるがままにわたしは善くんのほうに耳を傾けた。
「俺ね、柚音ちゃんに弱い」
「へ?」
思ってもいなかった回答にぶわぁと顔が沸騰したように熱くなっていく。
「俺の弱点は、柚音ちゃんだよ」
悪戯っぽく微笑んで、わたしの唇にちゅ、と甘いのキスを落とし、
その言葉や仕草にキュンと鼓動が高鳴り、わたしのハートは見事にまたしても善くんに射抜かれた。
顔、スタイル、歌、ダンス、演技。
全てにおいてパーフェクトな君。
そんな君の弱点は、わたしみたいです。
END.♡