パーフェクトな君の弱点。



なあ、柚音ちゃん。

俺を庇ってくれた時、嬉しかったんだ。


あれから批判的な言葉をぶつけられても、柚音ちゃんがその何倍も褒めて、抱きしめてくれて、そのあたたかさに何度も救われたんだ。


俺はまだ君のことが好きで好きでたまらない。

隣に柚音ちゃんがいないなんて、寂しくて死んじゃいそうだよ。


音楽室の中で響くピアノの音色がなんだかやけに優しく聴こえて俺の心にぽっかりと空いた穴にじわじわと染み込んでいった。