パーフェクトな君の弱点。



「善、これどういうことだよ!」


柚音ちゃんが出ていったあと、どうすることも出来ず、椅子にドシッと勢いよく、

腰掛けて頭を抱えていると扉が勢いよく開いて満が血相を変えて入ってきた。

きっと、沙綾との記事のことを言ってるんだよな。


「二人きりになった俺の判断が間違ってた……」


ドラマにもっと話題性を持たすためかなんなのか知らないが、ずっと見張られていたのかもしれない。

突然のことだったとはいえ、学校ではなく、街中で二人きりになるなんて迂闊な行動だった。


「一体、何があったんだ。漣さんのことはまさか遊びだったなんて言わないよな?」

「遊びなわけねえだろ。俺には柚音ちゃんしか無理」