パーフェクトな君の弱点。



「あ、はい」


いや、なに『はい』とか答えちゃってんの……!

この雰囲気的に絶対いい話はされないでしょ!

それくらい、バカなわたしにだってわかる。


「じゃあ、行きましょ」


スタスタと堂々と歩く彼女の後ろを自信なさげにオドオドしながら小さくなって着いていく。

何言われるんだろ……。
怖いなあ……。


公園に着いて、ベンチに腰掛けると


「単刀直入に聞くけど、あなた善のこと好きだよね?ていうか、付き合ってるでしょ」

「な、なぬ……!?」


しまった、と思った時にはもう既に時遅し。


ビックリしすぎて噛んじゃったじゃん。最悪。

こんなの『はい、そうです』と言っているようなもの。

やっぱり、わたしってばすぐに顔や言動に出ちゃうな。


「その反応は図星ね」


バレますよね。ごめんなさい、善くん。

わたしのせいでバレちゃいました。