「あっ、はい」 でもなんで彼女がわたしなんかに……? 「あなた、この前雑誌で善と一緒に急遽撮影したとか言う子?」 「へ?」 突然のことに気の抜けた返事になってしまった。 な、なんでわかるのぉー!? 顔だって隠れていたし、撮影した時は沙綾ちゃんはまだ現場にきていなかったはず。 「えっ、違う?」 わたしの反応に焦ったように声を上げたので、 「あ、いえ!わたしです!」 と、誤解を生まないように急いで認めた。